夢想家

夢の続き

ファッション論

ファッションについての自分の考えを整理してみようかと思う。最近またファッション系の本を何冊か読んでいることも原因で。

まず自分は服が結構好きである。高校までは私服を着て知り合いに会う機会がほとんどなかったから、正直あんまり気にしてなかったのだけれど、大学に入って毎日私服を着るようになってから結構考えるようになった。誰かにおしゃれと思われるファッションというのはそれほど難しくないなというのが、大学に入ってからの感想。特に東大生はダサいとか言われるかもしれないけれど、個人的には逆に得意なんじゃないかと思っている。なぜなら、一般人におしゃれと思われるぐらいを目指すなら、基本的な知識を手に入れて、それを自分の持ってる服とか予算内の服で応用して実践していくだけだから。多分、数学とかに似ている。もちろん数学と同じように、才能があってちょっとやっただけでめっちゃできる人もいるだろうし、たとえなかったとしても、青チャート覚えればそこそこ解けるようになるみたいな感じでそこそこできるようになると思う。だからおしゃれになりたいなら勉強しよう。多分学歴がある人は得意。具体的には本を読めばいいのではないでしょうか。雑誌は、その時の流行を教えてくれるけれど、基本は教えてくれないので、最初は本で理論を学んだ方がいい。教科書とか青チャート読んだことないのに、月刊大学への数学やるのは厳しいじゃないですか。それと同じ感じ。多分俺は売れてる本は数十冊目を通してると思う。ちなみにメンズの本はあんまりないのでほとんどが女性用の本。まあ何読んでもいいとは思う。男女問わずオススメなのは「わたし史上最高のおしゃれになる!」ですね。

www.amazon.co.jp

これは読む価値があると思う。男性にもおすすめ。知り合いなら貸します。

男性向けにはMBさんの本がいいのではないでしょうか。

MBプロフィール | 【最も早くオシャレになる方法】現役メンズファッションバイヤーが伝える洋服の「知り方」/ Knower Mag

ここに本載ってます。僕が持っているのは

https://www.amazon.co.jp/Mens-ファッションバイヤーが教える-「普通の服」でおしゃれに見せる方法-MB/dp/4800260892

これですね。割とスタンダードでいいと思う。

とはいっても男性用の本は少なくて、興味があるなら女性用も読んだ方がいいと思います。色とかシルエットとか、理論的な部分は共通する部分がほとんどです。

女性向けだと色々あるんですよね。

https://www.amazon.co.jp/毎朝、服に迷わない-山本-あきこ/dp/4478069123

https://www.amazon.co.jp/「明日の服」に迷うあなたへ-大草-直子/dp/4863111002

とかですかね。正直本のタイトルを覚えていないのであんまり覚えていません。ごめんなさい。この他にもいっぱいあります。ぜひ書店へ。

こういうので理論をしっかり学んだ後に、実際にスタイリングが載ってる本とか雑誌を読むといいと思います。目線が変わるし、流行に騙されないし、軸ができる。女性用の本だと、個人的には大草直子さん、三尋木奈保さんあたりがすきです。菊池京子さんとかも少し攻めてはいますが好きです。男性用は知りません。メンズノンノとかは嫌いです。坂口健太郎しか似合わんやろあんなの。まあこの辺は好みの問題です。自分で好きなのを読みましょう。ただ絵のタイプのやつはあんまりおすすめはしない。やっぱり写真で見た方がいい。素材によって色が違ってしまうのとかが消えてしまうので。

ということで本題。ファッションについての考え方。一番軸になるのは、ファッションとは何のためのものなのか。もちろん体を隠すとか、防寒とかの機能はあるけど、それを超えた段階では何のためか。自分の考えとしては、「自己表現の手段」と「自己変身願望を叶える手段」の二つだと思っている。服を見れば、その人の趣味がわかる。それは、その人が服を選ぶときに、どんなものが好きなのかが露骨に反映されるから。さらに、服を着ることによって、理想の状態に近づくことができる。顔を変えることはできなくとも、服なら変えられる。そんな風に思うんです。どんな服を選ぶときにも、この二つは忘れてはいけないと思っています。流行とか、TPOとかに流されても、最後に戻ってくるのはここのはずです。これを忘れてはいけない。

ではそれを認識した上でどんな服を着ればいいのか。周りからおしゃれだと思われるのを目指すのか、ハイブランドを着るのか、快適な服を着るのか、個性的な服を着るのか、コスパを重視するのか。僕は「自分が好きな服を着る」しか気にしていません。さらに分解すれば、その服を着た自分が好きか、自信が持てるか、着ていて楽しいか。そんなことを重視しています。そしたら、他人にどう思われるかは関係ありません。おしゃれだと思われても、変だと思われてもどっちでもいい。むしろそれに流されたくない。そう思う。これは誰にでも正しいとは言いません。ただそういう考えもあるよっていう。ただ、何でその服を買ったのか、着ているのかは答えられた方がいいと思う。多分そっちの方が楽しい。

こう思うようになったのは最近です。色々読んで、この結論に至りました。ファッション産業論みたいな主題科目の影響が大きいです。駒場にいる人はオススメ講義。セシルマクビーの展示会行けました。最近はもうあんまり服を買いません。もう大体の種類を持っているのもあるけど、良質な、気にいる服を少し買おうと思うようになったから。何となく安いから買うみたいなのをなくしてる。山本耀司が、「1日に何度も服を買うことに少しは疑問を持てよ」「服を買うことは生活を買うことだぞ」と言ってるのを見てから。「フランス人は服を10着しか持たない」も同じようなことを言ってるのにそれには響かなかったのですが。まあとにかく、いいものを買うために安いのは買わないようにしました。ヒートテックとかは買いますが(笑)。ただ安くてもいいのはあります。それは見極め。もちろん服を買うことが好きな人はこの限りではないと思います。服は、着るのを想像して買うのが楽しいという気持ちはすごいわかるので。

これは色んなファッションの本に書いてあることですが、服は人生にとってそんなに大切なものではありません。人生に大切なものは多分他にいっぱいあります。それを全力で楽しむために、服があるはずです。映画や舞台では、服はその人にあった服を着ています。流行っているからとかでは決まっていません。人生という大きな物語の主人公は自分です。そしてその衣装監督も自分です。服は主人公である自分が楽しめるものにしましょう。そんなファッション論でした。では。

p.s.

エルメスのバッグって前調べたら300万とかしてビックリしました。そのお金あればカンボジアに学校建ててあげればいいのに。ほんまに建てる人いるのか知らないけど。